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EDM
(アントニオ・マリンはライブで使えるか?)



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EDMを購入

 愛用の楽器、アントニオ・マリンは、音はよいのですが、 ライブで使うのが難しい、というのが問題でした。
 なんとかならないものかと、いろいろ調べていたのですが、 楽器屋に相談するとEDMというのが使えそうということだったので、「モノは試し」という ことで買ってみました(2003年7月頃)
 写真はアントニオ・マリンにEDMを取り付けたところです。写真をクリックすると拡大写真が見れます。

EDMとは?

 ライブでアコースティックギターを使うために、アコースティックギター用ピックアップというのもあり、 これはこれで演奏上、非常に便利なのですが、
 1.ボディ加工が必要
 2.音も楽器本来の音と少し違う
 ということがありそれなら、 最初からピックアップ専用に作られた楽器(=エレアコ、私の西野もそうです)を使った方が良いわけです。
 生の楽器の音を活かすのにはマイクを立てるの一番ですが、これだと絶対的に音量が小さい ギターの場合は他の楽器の音を拾ってしまいセッティングが難しくなります。 また、一度位置決めしてしまうと演奏中のほとんど動けないのも鬱陶しいものです。
 EDMはEnclosed Dyamic Microphone の略で上の2つの方法を折衷して、マイクを直接ギターの表面版に貼り付けてしまう というアイディアの製品です。写真のように両面テープでギターに貼るので、穴あけ加工が必要なく、 ギターの表面板も痛めにくいのがよいところです。
 音は一言でいうと、「超オンマイク」の音ということになります。
 マイクを音源のそばにセットすることを「オンマイク」といいますが、 これは楽器にくっつけてしまうわけですので「超オンマイク」です。オンマイクの利点は 「他の楽器の音を拾いにくい」ということですが、「セッティング位置のわずかの違いで音が極端に変わる」、 「空気感がない」(楽器に耳をくっつけているのと同じなので)というデメリットがあります。  EDMはそのメリット、デメリットが(「超オンマイク」なので)より強調されます。

セッティングについて

 まずEDMを貼る位置ですが、現在は写真のような位置ですが、なにせ位置によって 音がすごく変わってしまうので、かなりの試行錯誤をしました。
 マニュアルに書いてある位置(ブリッジ横)だと非常にバランスが悪く、いろいろ試したのち、 アコーディオン奏者の大塚雄一さんのアドバイスで現在の位置に一応落ち着きました。 (彼はEDMをウクレレに使用しているそうです)
 この位置だと音量が稼げないのでどうしてもボリュームを上げる必要があり、ハウリングには弱いのですが、 音色は自然になります。しかしこれがベストポジションかどうかは、、もう少し試行しないと分かりません。
 位置決めのあとイコライザーのセッティングがまた難しいのですが、まず中音域の変に膨らんでしまうポイント (私の場合は3弦開放のG周辺)をかなり落とします。そのあと出すぎる高音域を少し落とすと、 なんとかそれらしい音になりました。(ここでハイを落とし過ぎるとエレキギターっぽくなってしまうので、 さじ加減が難しいところです)

使えるのか?

 購入後3ヶ月経ちますが、ライブではまだ2回くらいしか使っていません。しかし、シビアなセッティングもだんだん決まってきたので、 小編成のライブではトライしていこうと思っています。なんといっても、いい楽器の生音は魅力的なので少しでもそれに 近づけたいものです。
 打楽器(ドラムスやパーカッション)が入る編成では、音量を上げられないし、 微妙な音色よりも「音がよく通るか?」が問題になるので、 やはりエレアコを使うことになると思いますが、



 EDMをお使いの方、いらっしゃいましたら、ぜひ情報交換しましょう。

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