Essay

八ヶ岳で...


 予告通り、2月11日〜15日まで「八ヶ岳ジャズストリート」という イベントに出演しました。高原のさわやかな空気の中での楽しい五日間。 2月の八ヶ岳というと、さわやか過ぎて底冷えするかと思いましたが、天候にも比較的恵まれ、 昼間は暖かく感じるほどでした。
 大小の演奏会場が10近くもあり、お好みのライブをどうぞというなかなか 太っ腹な企画。 大物アーティストは大会場で、我々などは小会場でと棲み分けるのですが、大物を聴いた後で、 私たちのバンドがショボく聞こえたらいやだなあ、などと小心者な心配をしましたが、 実際に周りのバンドを聴いてみると、 私たちの演奏は多くの出演者の中でも最もシンプルなセッティングで、 「アコースティックな響きを楽しむ」というところが逆に際立ち、他のゴージャスなバンドには ない味わいがあったのではないかと感じました。
 今回は5日間あわせて10ステージもありレパートリーもそれなりに用意する必要があったので、 日頃やりたいと思っていてなかなか演奏する機会がなかったセロニアス・モンクの作品を 集中的に演奏できたのも収穫でした。60年代に活躍した作曲家、バート・バカラックの作品も いくつか取り上げましたが、こちらは我々よりすこし上の世代の方に好評でした。 やはり思い出深い曲だったのでしょう。(バカラックの作品は私自身にとっても、音楽を始めて 意識的に聴き始めた小学校高学年の頃に「刷り込まれた」大変思い入れのあるものです)
 共演の澁谷盛良(bass)、公手徹太郎(drums)も息があっていて(実はJAZZではドラムとベースの 相性が悪くなることも多い)トータルサウンドもよかった!



 聴きに来てくれた皆様、本当にありがとうございました。

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