
ジャズギターの王道、ギブソンL−5です。
私の楽器は多分1968-69年頃のモデルです。
カッタウェイ部分(ボディの肩の部分を弾きやすいように切り取ってある)
が尖っているのがこの時代のモデルの特徴です。
30年以上前に製造されたギターですが、L-5は大変に歴史の長い楽器なので、
その中ではそれ程古い方ではありません。
いろいろ楽器を買い換えて来ましたが、この楽器に換えたときほど周りの人から
「音が変わった」と言われたことはありません(
「楽器について」
でも書きましたが、普通は他人が使ってる楽器が変わったとして意外と分からないものです)。
リッチな低音、あくまで図太い高音部の音色と、よくも悪くも典型的な
「ギブソンサウンド」で、1950-60年代のジャズCDで聴かれる代表的なジャズギターの
音といえるでしょう。
私自身もこの楽器の音はとても気に入っていて、これを弾いている時には楽器に対する
不満、不安というものをほとんど感じずに済みます。まさに「本当に信頼できる一本」です。
そんなわけで、この楽器を買ってからは、エレクトリックギターに関しては煩悩を解脱?し、
楽器屋に並ぶギターが気になって仕方がないということにも無くなりました。
難点は 1.値段が高い、2.古い楽器なのでメンテナンスにちょっと気をつかう、
といったところです。