Essay

大ピンチ!


 11月の最終週の週末、中山英二トリオ(中山英二(bass)+硲美穂子(violin)+私)で、 福島県のペンションのパーティーの仕事に出かけました。その日は仕事も無事終わり、ペンションに泊まって、 翌日、中山さんの車で熊谷まで帰って来て、そこで解散となりました。そこから大荷物(アンプ、ギター、リュック)を担いで 高崎線、埼京線、山手線と乗り継いでやっとこ目黒の自宅までたどりついたのは午後3時過ぎでした。
 一息ついて荷物を開けようとすると、リュックがない!家の中のありそうなところ、車の中など、 探し回ってもどこにもありません。中には、日々持ち歩いている、データ満載のノートパソコンが!
 これは大ピンチ。バックアップは一応とってますが、毎日ではない。しかもメールボックスはバックアップしていない。 さすがに青くなりました。リュック丸ごとを、どこに置いてきたのか、全く記憶がありません。新宿まで一緒だった硲さんに 「新宿駅で俺はリュック背負ってましたか?」と電話で聞く始末。とりあえず乗った各路線の終点駅に問合せ、 交番にも行きましたがどこでも「今の所、そういう届けはない」ということでした。 しかし「なんでリュックごと忘れるわけ?」と交番で訝しがられた時には本当に情けなかった。 自分でも「まさか」でしたから。言い訳すれば、他の大荷物に紛れて忘れたということなんですが、 マヌケ過ぎることには変わりありません。

 ノートパソコン落し物で見つけたら持って行っちゃうかなあ?
 でもパスワードでロックしてるから持って行っても使えないぞ。(そんなこと持って行く人にはわからない...)
 見つからなかったら、復旧には一体どのくらいかかるのか?データも大変だけど、ノートパソコン買い替えも 安くないよなあ。

 等々よくないことばかり頭に浮かびます。結局その夜はそれ以上打つ手もなく、 真っ暗な気分になって寝ました。 (明日になれば、終電後の車庫で拾われるかも...、それにもし出てこなくても 死ぬわけじゃない、と自分に言い聞かせながら)



 翌朝、大宮駅からリュックが発見されたという電話がありました。 リュックにはいっていた名刺で電話番号が分かったようです。 電話口で中身の確認をしてもらったら、 PCも無事でした。新宿駅で埼京線を降りたときに置き忘れて、リュックはそのまま折り返し大宮まで運ばれ、 そこで忘れ物として回収されたようです。

ラッキーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 大宮駅まで早速取りに行きましたが、いつもは遠く感じる大宮もまったく苦にならず。 リュックを受け取った帰りがけに大宮の安売り店でバックアップ用に120GBの外付け ハードディスクを買ったのはいうまでもありません。
 写真はリュックを受け取った直後、駅構内の喫茶店でPCと再会したところ。

わずか1日の行方不明だったけれど、かなり辛かった。よく帰ってきたなあ、本当に。

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